地方創生に関してググっていたところ、興味深い取り組みを見つけたのでご紹介させてください。
それは信州大学が主導する「信州100年企業創出プログラム」です。2018年度に中小企業庁のモデル事業としてスタートしています。
首都圏などで高度な専門性を持って活躍している人材を、信州大学の「リサーチ・フェロー(客員研究員)」として受入れ、受入企業の課題解決と持続的成長のシナリオ作成に挑戦する取り組みです。
(出典:信州大学HP)
客員研究員として選ばれた人は、長野県内で暮らしながら、週3~4日は受入企業に伺い経営課題の整理・解決を行い、週1~2日は、大学のゼミで教員・大学の知見を活用し、課題の整理・解決にむけた研究、100年企業構想のための研究を行うようです。
受入企業に本当に役に立つことが大前提ですが、客員研究員側の視点では、以下の二点が特徴的だと思います。
- 長野県に居住することを前提にしているため、地域活性化を含めた課題に目が向きやすい点で、外部コンサルとは異なる。
- 客員研究員は、成果によって客員教員となる道もあり、アカデミックなキャリアも目指せる。
このプラグラムは、現在の仕事を辞めてプログラムに参加していくことを想定しているようなので、申し込みのハードルは結構高いですが、長期的なキャリアを考えた場合のリカレント(学び直し)の機会としては非常に魅力的だと思います。
終身雇用が普通ではなくなること、必要とされるスキルがどんどん変わっていくことを想定して、自分の意志で学び直す機会を創っていく必要があると考えています。ここまでダイナミックな意思決定はできなくても、キャリアにプラスになるリカレントの機会にアンテナを張っておくことは大事になってくるかもしれません。