働き方について考える

選択肢を持つことの意外なメリット

今回は、選択肢を拡げるということについて考えてみました。

金融の世界では、オプション価格を払って(お金を払って)、オプションの権利を得る(選択肢を拡げる)ので、選択肢に対して価値があることが可視化されていますが、普段の生活では、選択肢を持っていることに価値があるということは気付きにくいものです。

私が考える、選択肢を拡げることのメリットは、今を生きやすくする、です。

色々な本で、過去でも未来でもなく「今を生きること」が大切ということが語られていて、その通りだと思います。もともとは「禅」から来ている考え方で、コントロールできない過去や未来にストレスを感じてもどうしようもないので、コントロールできる「今」に集中しようということです。

選択肢を拡げる、ということに関していえば、一見、将来を大事している考え方に見えますが、実は「今への集中」を促してくれる効果があると思っています。

例えば、営業マンが二人いたとして、見込み客が一人の場合と三人の場合を想像して頂きたいのですが、見込み客が一人しかいない営業マンは、その人と契約できなければ後がない状態ですので、焦りの中で営業することになってしまう一方、見込み客が三人の営業マンは、心に余裕を持って営業できますので、営業の瞬間(今)に集中しやすい、ということです。営業の結果も、心に余裕がある状態で営業している人の方が良い結果に繋がりやすそうですよね。

もう少し大きな視点で言えば、勤めている会社で上手くいかなかったとしても、別のところに移るとか、別の仕事をするとかという選択肢を持っていた方が自然体で仕事に向き合えるのではないかと思っています。

営業マンの例もそうですが、選択肢がないと執着してしまいますが、選択肢を持っていると、執着でも依存でもないコミットができるということです。

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