首都圏での副業案件も増えてきている中で、あえて"地方"で副業することの意味を考えてみたいと思います。
株式会社みらいワークスが2020年9月24日~27日に調査した(n:1,614)「2020年度首都圏大企業管理職の就業意識調査」によれば、地方中小企業での副業に興味がある場合それは何故か、という問いに対して、以下の調査結果が出ています。
(出典:株式会社みらいワークス/2020年10月9日リリース)
地方に限定せずに、副業する理由を調べた他の調査結果と比較してみると、
地方に限定した場合は、「副収入」と答える人の割合が下がって、「スキルアップ/成長」や「やりがい」の回答が増える傾向があるようです(調査対象などが異なるのであくまで傾向)。仕事ではあるので、副収入を求めるのは当然としても、それ以上に金銭以外の面で地方副業に魅力を感じる方が多いということですね。
私自身も、2020年5月から山形県の企業で副業させて頂いていますが、これは地方(ふるさと)でないと得られないなと思う点は以下の3つです。
①ふるさとへの思いがベースにあるので、業務へのモチベーションが湧きやすい。
➡思いというと大げさですが「なんとなく地元の役に立てればいいな」位の感覚であったとしても、地方副業は、満を持してUターンせずとも地域貢献を目指せる手段になります。リモートワークの普及で必ずしも「住む場所=働く場所」である必要がなくなったことが大きいですね。
②地元とのつながりを感じやすい。
➡地元との主要な人的接点として、「家族・友人」に「仕事の仲間」が加わるので、地元とのつながりをより感じるようになりました。また、上京後にほとんど疎遠になっていた地元の友人に副業業務がきっかけで連絡を取ったりもしました。
③移住や多拠点生活の準備になり得る。
➡将来、地方への移住を検討している方が、その準備として地方企業で副業してみるのもいいと思います。地方での副業が、人生の選択肢を増やすきっかけになるかもしれません。
以上のように、金銭以外にも地方で副業するメリットは結構あります。
副業案件への応募を検討する際は、金銭面の条件だけでなく、その案件を通して何が得られそうか、生活はどう変わりそうか、を具体的にイメージしてみることが大切だと思います。一方で、本業を持ったまま別の仕事ができるのが副業の魅力でもあるので、試しにやってみるという感覚も持っておきたいところです。